PCIe Gen4 M.2 SSDを4基搭載出来るHYPER M.2 X16 GEN 4 Card

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どうも〜Yukiです。

今回は、PCIe Gen4 ×4 M.2 NVMe SSDを4基搭載出来る、ASUSのHYPER M.2 X16 Gen4 Cardを紹介します。

この製品はPCIe Gen4 ×16接続で、M.2 NVMeSSDを4基搭載するハイエンドな拡張カードです。今回Gen4接続のNVMeを2基搭載してベンチマークをしてみましたが、非常に良い結果を得られました。

×16と拡張カードにしてはやたらレーン数を食うので、一般的なX570マザーにグラボを積んでいる人はほとんどこの製品の真価を発揮出来ません。また、PCIeレーン分割機能があるマザボでしか使えないので注意が必要です。

レーン数を気にする方は、TR4やsTRX4、LGA2066ソケットのハイエンドCPUを使うといいでしょう。

私は、多少グラボの性能が落ちても良いからM.2 SSDへのアクセスを簡単にしたい、という理由で購入しました(笑)。

外観

本体正面には、巨大なヒートシンクとファンが搭載されています。ヒートシンクは1.5cmほどの分厚い構造になっています。触ってみるとひんやりとしていて、非常に良く冷えそうです。

バックパネルは特に装飾はありません。ヒートシンクのネジや、M.2のナットとワッシャーがあります。

ヒートシンクを開けてみました。M.2ソケットが4基ナナメに搭載されています。ファンはシロッコファンタイプで、風を横に流す構造のようです。

今回使うのはCFDのPCIe Gen4 ×4接続のNVMe SSDです。1TBと500GBを用意しました。

このSSD単体ではSeq Readが5000MB/S、Writeが4400MB/S程と非常に高いスコアが出ますが、今回の拡張カードに接続するとどうなるでしょうか。

搭載してみました。これは4基埋めたくなる…。

マザボに搭載してみました。1番上のPCIeレーンが×16、その2つ下が今回搭載する×16レーンになります。

X570 TaichiのPCIeは、Ryzen MatisseVermeerのCPUなら×16、×8、×8というレーン数になります。私が使用しているRyzen 7 3700XはMatisseです。グラボを×16レーンに搭載している以上、今回のHYPER M.2 Cardに×16を割り当てることは不可能ですね…。残念です。

BIOSでの設定

低レーンCPU+マザボでは、使用する前にPCIeの設定をBIOSからする必要があります。この設定をしないとSSDを認識しませんでした。

(体が写らないよう必死です)

BIOSから、Advancedを開きます。

AdvancedのAMD PBSを開きます。

PCIe ×16 SwitchをAuto4×4に設定します。

すると、2基のSSDを認識するようになりました。

ベンチマーク

では、Crystal Disk Markで軽くベンチをしてみます。

まず、1TBモデルのベンチからです。Read 4781MB/S、Write 4236MB/Sでした。普段とあまり変わらず、非常に高いスコアです。Random Readは633MB/S、Writeは377MB/Sと非常に速いです。

次に500GBモデルです。Read 4788MB/S、Write 2623MB/Sでした。こちらもReadは変わらず速いですが、Writeは半分程度まで下がっています。ですがRandom Writeは385MB/Sと非常に高いので、Seq Writeが半減した理由がよくわかりません。

ベンチマーク中にCrystal Disk Infoで温度を見てみました。どうやらリアルタイムに変わる仕様ではないようで、参考程度にしてください。ですが、恐ろしく冷えてます。

アイドル時は34℃、ベンチマーク中で36℃ほどまで上がったのを確認しました。何度か試しましたが、最高で38℃程度でした。恐ろしく冷えていますね…。約1.5cmもあるヒートシンクのおかげか、シロッコファンのおかげでしょうか。

最後に、大容量のフォルダをデスクトップからダウンロードフォルダにコピーペーストしてみます。ZIPファイルの方が速度が出やすいですが、普段ZIPでフォルダを動かすことは中々ありません。実際に行うケースになるであろうフォルダの移動で速度を測ってみます。

結果は…最高で1.6GB/Sでした。爆速です。もちろん常にこの速度というわけではなく、30MB/S〜50MB/S程度の時もありますが、ラストスパートをかけてこの速度まで達しました。

35GBほどのフォルダが10秒ほどでコピー出来たので、非常に満足してます。このSSD内だけでファイルの移動をするなら、ストレスを感じることはないでしょう。

まとめ

今回は、M.2 NVMe SSDを4基搭載出来るHYPER M.2 X16 GEN 4 Cardを紹介しました。

レーン数不足の問題もありましたが、無事爆速のSSDを2基使えるようになりました。公称値ほどの数値は出ているので、レーン数不足で速度が下がるということはあまりないのかもしれません。確証はありませんが。

ともかくこれで、SSDへのアクセスが簡単になりました。グラボを外し、マザボの巨大なヒートシンクを外してM.2にアクセスするのが本当に大変で、割とよくPCを分解するので、その意味でも今回の製品を買ってよかったです。

SSDの使いみちですが…もちろんOSを入れようと思ってます。1TBの方はWindows、500GBの方は…リンゴでも入れようかな。

それでは

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